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ゴールボール体験(スポーツ交流会) [つぶやき]

ゴールボールの様子.jpg
先日のスポーツ交流会では、私もゴールボールを体験させてもらいました。

スポーツ交流会の記事はこちら

ゲームを見ていると、やはり全盲の利用者はみんなすごく耳と勘が良いようです。
斜めの方向に飛んでくるボールの行方を追うのは本当に難しいのですが、かなりの確率でしっかり胸でキャッチするのには舌を巻きました。

一番ダメなのは、もちろんわれわれ職員チームです。
しょっちゅう、あさっての方向へジャンプ!ダイビング!
ボールは足元をコロコロ転がってゴールへ。
職員チームが最下位になったのは、まぎれもなく実力でした(笑)。

なんて、他人事のように分析をしているうちに自分の出番が来てしまいました。
まずコートに入ってアイシェードという目隠しをします。
アイシェードについてはこちら
すると、全く何も見えない、音と触覚だけが頼りの世界になります。
これが慣れていない私のような人間にとってはとても怖い。
誰も話しかけてくれないと、まるで世界にひとりぼっちにされてしまったように心細いです。
こんなときは、誰かが横から声をかけてくれるだけでもずいぶん心強い。
こういう感覚は、体験してみないとわからないなあと思っているうちにゲームがはじまりました。

まずは、音だけでボールが相手陣地のどの当たりにあるのか判別しないといけません。
それには一にも二にも集中力です。
ところが、まわりの職員がなにやらしゃべっているのですごく困りました。
相手陣地の小さな音が聞こえにくくなるし、気が散って集中力がとぎれてしまいます。

そのとき、前にこのブログで書いた塙保己一のエピソードを思い出しました。
その記事はこちら

(以下引用)
彼(保己一)はあるお屋敷に通うようになります。
奥方のあんま治療をするお礼に本を読んでもらえるのです。
ある日も、奥方が蚊帳(かや)の中で本を読みました。
保己一は蚊帳の外に座ってじっと聞いています。
奥方が見ると彼は自分の両手を縛って耳を傾けていました。

「どうして両手を縛っているのか?」
と奥方が聞くと
「蚊を追おうと手を動かしてしまうと、気が散ってしまいます」
「集中して聞き漏らさないために、手を縛りました」
(以上引用)

このとき私は、塙保己一が手を縛っていた気持がよくわかる!!
と思いました。
音は瞬時に消えていってしまいます。
一瞬でも音を聞き逃せば、その音はしなかったのと同じなのです。
補足してくれる視覚情報も無いので、聞き逃したらどうしようもないんですね。

特に、音がしている方向や距離をつかむのが、思っていた以上に難しい。
かなり神経を集中して聞いていないと、まったくわかりません。

耳だけで情報を得るというのは、本当に集中力が必要なんですね。
われわれの耳には常にいろんな音が入ってきているはずですが、
「あの音を聞き取ろう」
と意識していないと、聞いているようで聞いていない、という状態になりがちです。
ほかのことにちょっとでも注意力を奪われてしまったら、もう音は半分聞こえていないような状態になってしまう。

さてゲームのほうは、わずか数分間やってるだけで、早くも疲れて集中力がとぎれてきました。
いやはや情けない。。。。
そうなると、もうどこにボールが飛んでくるかさえよくわからないのです。
さいごは私がペナルティーをとられてゴールを奪われるなどで、ボロ負けしました。

身をもって集中力の大切さを実感できたスポーツ交流会でした。

By MI

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