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映画 しあわせの絵の具(その3) [つぶやき]

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前回記事の続きです。
前回の記事はこちら

2人の家に、たくさんの人が絵を買いに押し寄せ、雑誌やテレビの取材まで来るようになりましたが、良いことばかりではありません。
逆に、これまでの静かな生活が乱されてエベレットはいらだちを深め、そんなことから二人の間には、だんだん心の行き違いが起こりはじめます。

そんなときって、何をしても裏目に出てしまうものですよね。

何かを言えば言うほど(言わなければ言わないほど)、
すればするほど(しなければしないほど)悪循環が広がり、
二人が愛し合っていればこそ、逆に心の溝が深くなってしまう。

そして、ついにモードはちょっとした家出状態になって、知人の家に厄介になります。
その知人が何気なくモードに、こうたずねます。
「あなたの絵はすばらしいけど、何があなたを突き動かしているのかしら?」
それに対してモードは
「特に何もないわ。ただ私は、この手に絵筆があって、目の前に窓があれば、それだけで十分しあわせなの。」

しあわせの絵の具02.jpg

モード・ルイスを演じるサリー・ホーキンスは、この映画のために、数か月間も絵画教室に通ったそうです。
(両親が画家というほどなので、もともと絵は上手いらしいですが)

また、モードの独特の動きを再現するために、ダンスのレッスンも受けていたとか。
ダンスのレッスンが役にたつとは、とっても意外でした。
でも言われてみれば、なるほどダンスに通じるものがある。

そこまで役作りに徹底した成果は、演技のひとつひとつに、はっきり表れていました。

エベレットを演じるイーサン・ホークの話がまた面白いです。
(パンフレットから抜粋)
「ある晩、帰宅したら妻がキッチンですすり泣いていたんだ。驚く僕に彼女はこう言ったのさ。”脚本を読む前に、この役を引き受けると約束して”と。僕より先に妻がモードに恋したんだ(笑)。」

モード・ルイスの絵の世界は、本当に不思議な魔法のようです。
素朴だけれど華やかで、清らかで、やさしくて、どの絵を見ても愛らしい。
画面構成や画題のセンスもすばらしいけれど、どこかユーモラスで、しあわせにあふれています。
モード・ルイスの作品コレクション.jpg

なぜ彼女は困難な生活の中で、こんなに明るくて、人をしあわせな気持ちにする絵を描けたのでしょうか?

(この記事は次回につづきます)

by MI

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