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神さまのレクリエーション(その5 名誉回復のリハビリテーション) [つぶやき]

前回の記事の続きです。
前回の記事はこちら

リハビリテーション(rehabilitation)の最初の「リ」も、レクリエーション(recreation)
の最初の「レ」と同じ「re」です。

この「re」は、「ふたたび」「もう一回」という意味の言葉です。

というところまで、前回、ご説明しました。

「リ」の次にくる、ハビリテーション(habilitation)は、ラテン語で「できる」とか「適している」みたいな意味の言葉「habilis」から来ています。

※このラテン語「habilis」は、英語の「able(できる)」とか「ablity(能力)」になります。
※「ablity(能力)」の頭に「dis」が付くと、「disability(障碍・しょうがい)」という言葉になります。

だから語源から言うと「リハビリテーション」というのは「また、できるようにすること」とか「適した状態に戻すこと」という意味になります。

昔からの英語としては「名誉を回復させること」といった意味で、
「いちど破門された聖職者が、許されてふたたび僧服を着ることができるようになる」
という場合などに使われていたようです。

ところが、近代になって兵器・機械がどんどん発達して、戦争が大規模になってくると、戦傷病によって障碍(しょうがい)を負う人の数が激増してしまいます。

そういう人々に対して、医療ばかりではなく、機能回復訓練や職業訓練のほか、各種の福祉的な対策を通じて社会復帰を目指す、総合的な対策が必要となりました。

そこで、このような対策を総称してリハビリテーションと言うようになった、ということのようです。

昭和37年厚生白書(リハビリテーション).jpg
※写真は「厚生白書昭和37年度版」の22~23ページ。国立国会図書館ウェブサイトから転載しました。(保護期間満了の確認済み。)
※この白書に書かれている「イギリスの国立脊髄センター」というのは、あの有名なグットマン博士のストーク・マンデビル病院のことですね。(関連の記事へのリンクはこちら
グットマン博士はまさに現代リハビリテーションの生みの親。
そして「国立別府病院の一医師」というのは、もちろん、あの中村博士のことでしょう。(関連の記事へのリンクはこちら))

いやまてよ、「ふたたび」「もう一度」という枕詞が付くことになると、じゃあ、生まれつき障碍をもって生まれたような人はどうなるの?
そういう人の場合はリハビリテーションとは言えないの?
という疑問も出るかもしれません。

でも、リハビリテーションという言葉が上記のような意味で使われるようになった、近現代の社会では
「人は生まれながらにして尊厳をもっている、権利をもっている」
という思想がありますよね。

つまりリハビリテーションとは、
「誰もが生まれながらにもっている(べき)尊厳や権利を回復するための取り組み」
という意味でもあるのでしょう。
だから、先天性の病気や障碍をもっている人にとっても、やっぱり「リ・ハビリテーション」なのだと思います。

「息抜きにレクやりましょう!」とか「今日もリハビリ訓練がんばりましょう!」など、日ごろ何気なく使っている言葉ですが、実は「再創造」とか「名誉回復」なんて意味も秘められていたんですね。

言葉って、なかなか奥が深くて、面白い。

この記事は次回に続きます。

by MI

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神さまのレクリエーション(その4 再創造) [つぶやき]

前回の記事の続きです。
前回の記事はこちら

前回は「雨にぬれた朝」(Mornig has broken)という歌についてちょっと触れました。
その英語の歌詞(一部)はこうでした。

Praise with elation,
Praise every morning
God's recreation
Of the new day
函館市中央図書館.jpg

英語だと、何のことやら、さっぱりわかりませんね(笑)。
特に「神さまのレクリエーション」(God's recreation)って、どういうことなんでしょうか?

とりあえず辞書を片手に、日本語に訳してみました。
(子ども(中学生)の英語の宿題でさえ頭を抱えてしまう私なので、間違ってたら、すみません。)

意気高らかに たたえよう
すべての朝を たたえよう
ここに始まる いちにちの
主の新しき 創造を

「神様のレクリエーション」というのは、ここでは「神様が毎朝、新しい一日を造ること」という意味になっているんですね。
滝野すずらん丘陵公園.JPG

「レクリエーション」は、一般的な英語としては「休養」とか「気晴らし」という意味で使われているようです。
でも、もともとの意味は「ふたたび造る」です。

元気や活力を「ふたたび造る」ために行う行事だから、レクリエーションと言うのですね。

先日、当センターの楽しい全学年レクリエーションも無事に終わりましたが、きっと利用者のみなさんも、初夏の大沼公園で楽しいひとときを過ごし、心機一転してくれたことと思います。(そのときの記事はこちら

そういえば前々回の記事にも書きましたが、アメリカにおけるレクリエーション・ムーブメントは、子どものための砂場をつくることから始まりました。(そのときの記事はこちら
砂場 こわしてはつくる.jpg

「<砂場>は何かをつくりながらこわし、こわしながらつくることができる場所である。」
(「<砂場>と子ども」笠間浩幸著・東洋館出版社)

砂場では、こわしてはつくる、くずれてもまたつくりなおす、という「再創造」がくり返されます。
だから、砂遊びは文字どおり、子どもにとってのレクリエーションなんですね。

さて、レクリエーションは、よく「レク」と省略して言ったりしますが、本当は、
「レ」+「クリエーション」です。

「クリエーション(creation)」は、クリエイトとかクリエイティブとか言うように「創造」のこと。

「レ(re)」は「ふたたび」、「もう一度」といった意味です。

この「ふたたび」という意味の「レ(re)」を使う英語はいっぱいありますね。

record レコード = もういちど表す → 記録する

review レビュー = もういちど見る → 批評する、よく調べる

restructuring リストラ(リストラクチャリング)= もういちど構成する → 再編、改革

ほかにも、リラックス、リフレッシュ、リベンジ、リフォーム、リサイクル、リピート、リモート、リコール、リリーフ、レスポンス、(最近では?)リツイートとか、挙げだしたらきりがないほど、たくさんあります。

※「リ」も日本語の表記が違うだけで、「レ」と同じ「re」です。

それから、リハビリテーション(rehabilitation)の最初の「リ」も、同じ「re」なんですよ。

この記事は、次回へ続きます。
次回の記事はこちら

by MI

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神さまのレクリエーション(その3 雨にぬれた朝) [つぶやき]

前回記事の続きです。
前回の記事はこちら

賛美歌444番「世のはじめさながらに」は、もとはゲール語というスコットランドやアイルランドの古い言葉(いちおう現代でもアイルランドの第一公用語)で歌われてました。

そのゲール語の民謡が、メロディの美しさもあって、1931年(昭和6年)に英語に訳されてMorning has broken(夜が明けた)という賛美歌になったのです。

英訳したのは、エリナー・ファージョンというイギリスを代表する童話作家。
(ただし、それよりもっと以前から、別の人の英訳で歌われていたようです。)

エリナー・ファージョンは国際アンデルセン賞を受賞した短編集「ムギと王さま」(岩波少年文庫)などを書いた人です。
ムギと王さま.jpg
「あっ、それ、子どものときに読んだ。」
という方もおられるかもしれませんね。
大人が読んでも、なかなかの傑作(と個人的には思います)。

1971年(昭和46年)にキャット・スティーブンス(Cat Stevens)という歌手が、この歌をとても美しいポップスの曲として歌いあげて、大ヒットさせています。
(この歌手は、のちにユスフ・イスラムと改名してイスラム教徒になった異色の経歴の持ち主。)
Morning Has Broken Cat Stevens.jpg

日本では「雨にぬれた朝」という曲名が付けられました。
賛美歌らしい雰囲気が残っていて、特にピアノが効果的にアレンジされた名演です 。

その歌詞(英語)の一部はこうです。

Praise with elation,
Praise every morning
God's recreation
Of the new day

三行目の、God's recreation(ガッズ・リクリエイシャン)は、
「神さまのレクリエーション」という意味ですね(たぶん)。

えっ?
神さまも、レクリエーションとかするの?

って思ったあなた。

そうなんです。正解です。
神さまもレクやるんです(笑)。

神さまのレクって、いったい、どういうことなんでしょうか?

この記事は、次回へ続きます。
次回の記事はこちら

by MI

(追記)
Morning Has Broken(雨にぬれた朝)は、実にいろいろな人が演奏しています。
ピアニストのマイケル・シルバーマンの演奏は、表情豊かな演奏なのにうるさく感じない、鮮やかさの中に静けさを感じさせる好演。
Morning Has Broken Michael Silverman.jpg

モナリサ・ツインズは双子姉妹の息がぴったり合ったハーモニーが心地いい。
Morning Has Broken MonaLisa Twins.jpg

ほかにもギターやバグパイプなどいろんな楽器で、たくさんの音楽家が味のある演奏を聴かせてくれています。
ご興味がある方は、ぜひいろいろ探してみてくださいね。

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神さまのレクリエーション(その2 砂場とレクリエーション) [つぶやき]

前回記事の続きです。
前回の記事はこちら

明治24年に来日して、岡山で教育や社会福祉事業にたずさわっていたアリス・ペティ・アダムス宣教師。
このアダムスさんが、日本で最初に「砂場」を取り入れた(助言した?)人だった、という可能性があるんです。

都市化が急速に進む19世紀後半の西欧社会で、急激な人口集中などで劣悪な生活環境に苦しむ人が増えていました。
特に、過密化した住環境のもとで、子どもたちがすこやかに育てる、安全な遊び場を与える、ということが大きな課題となる中で、まずドイツで幼稚園や「砂場」が生まれました。
この「砂場」が、アメリカにも伝わり、まずはボストンでその教育的な価値が認められます。

そこからはじまった「砂場」を設置する活動は、子どものための児童遊園、プレイグラウンドとなって、各地に設置されるようになります。
さらに、この内容が充実して「プレイグラウンド・レクリエーション運動」へと発展。
この運動を推進していた団体が、のちに「全米レクリエーション協会」となりました。

レクリエーションのはじまりは、子どもの砂遊びだったのですね。

さて、最初に「砂場」がボストン各地に取り入れられ、児童の教育・社会環境の改善に大きな成果をあげはじめた、ちょうどその頃に、当のボストンから日本の岡山市にやってきたのが、アダムス宣教師でした。

そして、日本で最初の砂場があったと伝えられるのが、岡山の深柢(しんてい)幼稚園です。
岡山市南方尋常高等小学校校庭・岡山市深柢幼稚園.jpg
※資料提供:岡山県立図書館・電子図書館システム「デジタル岡山大百科」。
※写真の右下が岡山市深柢幼稚園で、左上は岡山市南方尋常高等小学校。大正時代の撮影。

東京でも大阪でもない。
横浜でも神戸でもなくて、岡山市だったのです。

なぜ岡山だったのでしょう?
その謎を解く鍵が、もしかするとアダムス宣教師かもしれないんです。

深柢幼稚園に砂場ができたのは、明治20年代のことと言われています。
(当時の資料がすべて空襲で焼失したため正確なことはわからなくなってしまいました。ただ、旧文部省の幼稚園教育百年史という書籍に、そのような記載があるとのこと。きっと何かの根拠があったのだと思われます。)

アダムス宣教師が来日したのは明治24年でした。

来日する前から、ボストンで教育や社会活動に深くたずさわり、若くしてハイスクールの校長になっていました。
「砂場」のことを知らない方が不自然なくらいの立場です。
そんな彼女が日本に来てすぐ、岡山市の深柢幼稚園の近所で、貧しくて学校に通えない子供たちのために、日曜学校を開設しています。

ただの偶然にしては、時期も場所も、あまりにもピンポイント。
もう証拠になるような文献が失われているので、真相は謎のままですが、ちょっと面白い話ですね。

※参考文献 「<砂場>と子ども」笠間浩幸著・東洋館出版社
<砂場>と子ども.jpg
<砂場>と子ども から.jpg

この記事は、次回へ続きます。
次回の記事はこちら

by MI

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キャラメルと寿五六(すごろく) [つぶやき]

何となく「北海道150年」にはまっている今日この頃…。
(北海道150年事業公式サイトURL→https://hokkaido150.jp/ )

先日、お土産やさんで、北海道150年記念の
サイコロキャラメルを見つけました。

サイコロキャラメルは、2016年まで全国区のお菓子でしたが、
現在は函館のみで作られている、北海道限定の商品です。
お土産品として人気なのは、某深夜番組で、これを使った
「サイコロの旅」が放送された影響かもしれません。

サイコロキャラメルは、北海道限定になってから、
様々なコラボが行われているようです。
20180709_saikoro1.jpg
北海道150年とのコラボでは、本来の赤いパッケージではなく、青色。
右下に、北海道の命名者、松浦武四郎の顔が見えます。

お土産やさんには、サイコロ1個にキャラメルが2粒入ったものが、
5個で1パックになったものと、それが5パック入っている「箱」版の、
二種類がありました。
せっかくなので、箱をゲット。
20180709_saikoro2.jpg
箱の中には、キャラメル5パックだけでなく、
付録のスゴロクが入っていました。

サイコロの絵柄は、150年記念のロゴと、道内各地の地名です。
小さいですがちゃんと「目」も書いてあるので、サイコロとしても使えます。
20180709_saikoro3.jpg
地名は現行の「179市町村」だそうですが、
箱で買っても、コンプリートとはならないようで、
いくつか同じサイコロが入っていました。

中のキャラメルは、北海道産の牛乳パウダーを使った、白いもの。
20180709_saikoro4.jpg
(中身の写真は撮り忘れました。すみません。)

こちらが付録のスゴロクです。
20180709_saikoro5.jpg
使用されている図柄は、『新板蝦夷土産道中寿五六』。
松浦武四郎が、6回の渡道記念に作成して、知人に配ったものだそうです。

右下の『箱館湊(はこだてみなと)』を振り出しに、
中央のあがりは『奥ふかき千島のはて』となっていて、
これは択捉(えとろふ)の事だそうです。

皆でスゴロクを囲んで遊ぶ為なのでしょう、
絵柄がぐるりと配置されています。
それにしても、松浦武四郎さんは、絵も上手だったのですね!

何だかもったいなくて、まだ遊んでいませんが、
いずれ、書いてある文字を解読しながら、遊んでみたいと思います。

by くろうーろん

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神さまのレクリエーション(その1 世のはじめさながらに) [つぶやき]

森山良子さんの歌う、賛美歌444番
「世のはじめさながらに」(昭和49年の発表)

とてもきれいな歌声で聞き惚れてしまいます。

三拍子のリズムで揺られるような、ここちよいメロディ。
この曲、もとはスコットランドの民謡なんです。

とにかく、メロディのリズムが究極にシンプル。

四分音符、四分音符、四分音符、全音符、全音符。

  <訂正>「全音符」じゃなくて「符点二分音符」でした(汗。。

基本的にこれだけ。

このパターンを延々と繰り返すだけです。

と言っても、ぴんとこない方も多いと思いますので、こういう感じです。

タタタたー、ラン。
タタタたー、ラン。
タタタたー、ラン。
タタタたん。(休符)

最初から最後まで、このリズムのパターンだけが続きます。

※実際は、八分音符、八分音符、八分音符、符点四分音符、符点四分音符、
の8分の9拍子かもしれません。
(3拍子の一拍一拍の中に、また小刻みな三拍子が入ります。)
非常に、ややこしいですね(笑)。
こんなややこしい話はおいておいて、要は三拍子と考えて下さい。

さて、スコットランド民謡といえば、アニーローリーとか、蛍の光とか。
親しみやすいメロディの曲がたくさんありますね。

「私たちはスコットランドやアイルランドの歌に親しく接している。『庭の千草』、『別れの歌』、『ふるさと』など文部省の小学唱歌として、誰でも歌える。なぜ、明治文部省は小学唱歌にフランスやイタリアではなく、スコットランドやアイルランドの歌を数多く選んだのであろうか。メロディやリズムに心打つものがあったからに違いない。」
(松島駿二郎著「ケルト物語」)

著者の勘違いでしょうか、「ふるさと」は日本人の岡野貞一が作曲しています。
(同僚は、それはスコットランド民謡の「故郷の空」のことじゃないかという説。また「別れの歌」というのは「蛍の光」のことでしょうか?)

でも、唱歌にスコットランドやアイルランドの民謡が多いのは確かなようです。
私は詳しくはよくわかりませんが、音階が日本人にあっていると聞いたことがあります。
「ふるさと」も、日本人の作曲ながら、スコットランド(かアイルランド)民謡っぽいメロディですね。
「世のはじめさながらに」と同じ三拍子ですし、同じリズムのメロディが繰り返される感じも、ちょっと似ています。(「ふるさと」のリズムの方がすこし複雑ですが)

ちなみにこの「ふるさと」を作曲した岡野貞一は東京音楽学校(現東京芸術大学)の教授でした。
子供のころに賛美歌に感動して、米国人宣教師からオルガンを習うなどして音楽家になった人です。

この岡野貞一にオルガンを教えたという米国人宣教師が、じつは、明治期における日本の社会福祉事業に偉大な貢献をしたアリス・ぺティ・アダムスでした。
アダムス宣教師写真 岡山博愛会沿革史.jpg
(写真は「岡山博愛会沿革史」国立国会図書館ウェブサイトから転載・保護期間満了の確認済み)

アダムス宣教師は、現在の社会福祉法人岡山博愛会の創始者です。
もしかすると「ふるさと」のメロディにも、この人の影響があったのかも?
と思ったりして、興味深いです。

「ふるさと」の話はさておき、このアダムス宣教師、実は、日本で最初に作られた「砂場」に深く関わっていた可能性があるようなんです。

この記事は、次回へ続きます。
次回の記事はこちら

by MI

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チームナックスの「ひざくりげ」 [つぶやき]

(北海道在住の人以外にはわからない話かもしれません、すみません。)
先日、NHK北海道で、このような告知を見つけました。

(以下引用)

 「平成30年度の特別企画! 北海道中ひざくりげ×松浦武四郎」
 NHK北海道の人気コンテンツ「北海道中ひざくりげ」が
 「北海道」の命名者・松浦武四郎の足跡をたどります。
 旅人は、タレントの鈴井貴之さんをはじめ、
 北海道を代表する演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー、
 お笑いコンビ・オクラホマさんが月替わりで担当。

(引用おわり。改行は私が加えました。)

 北海道中ひざくりげHPを撮影したもの
「北海道中(ほっかいどうちゅう)ひざくりげ」は、
北海道で、月に1回、30年以上放送されている紀行番組です。
通常、アナウンサーやキャスターが「旅人」となるのですが、
特別企画として、タレントさんたちがレポーターになるようです。

4月には、ミスターこと鈴井貴之さんの、
『松浦武四郎スペシャル「歴史は続くよ 恵みの浜に~石狩湾~」』
が放送され、
7月1日(日)には、チームナックスの安田顕さんの、
『松浦武四郎スペシャル「ふるさとの街 宝探して~安田顕が行く室蘭」』
が放送されました。

私は、室蘭の回を見ました。

松浦武四郎は、地図を作る目的もあり、北海道を6回訪れたそうですが、
中でも、室蘭の訪問回数は5回と、多かったそうです。

番組では特に理由を言っていませんでしたが、
私は、松浦武四郎と親交が深いアイヌの方が室蘭にいて、
その方と話すことが目的だったのでは…?と(勝手に)思っています。
室蘭は、アイヌと深いかかわりをもっていた町だからです。

ムロランという地名も、アイヌ語の「モ・ルエラニ(小さな下り路)」が
「モロラン」や「モルラン」に変化したものだとか。
北海道には、アイヌ語からきている地名が多いですが、室蘭もそうだったのですね。

(ちなみに、「函館」の名称はアイヌ語由来ではない説が濃厚です。
 一部の地区に「ウスケシ(湾の端)」など、アイヌ語由来の呼び名が
 あったようですが、残っていません。私見ですが、函館は古くから
 和人(アイヌ民族ではない日本人)や外国人が多かったので、
 アイヌ文化の影響が薄まったのかも?と思います。)

安田さんは、室蘭出身だそうです。
松浦武四郎の足跡をたどるとともに、自らの足跡もたどっていました。

また、アイヌの文化を守る方に話を聞いたり、
室蘭の建築物を守ろうとしている方に話を聞いたり、
町おこしのお菓子を味わったり、室蘭の魅力をたっぷり紹介されていました。
北海道以外の方が視聴できないのが残念です。

***

私のブログ記事は、連作にするつもりはなく書き始めたのですが、何のご縁か…。
この先も、「北海道命名150周年」と「松浦武四郎」の文字を、
あちこちで見かけることになりそうです。
北海道150年事業公式サイトURL→https://hokkaido150.jp/

by くろうーろん

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丁先生、漢方って、おもしろいです(その2) [つぶやき]

前回記事の続きです。
前回の記事はこちら

ここから丁先生による「日本の鍼灸」の解説がはじまります。
ちょっと抜粋して、ご紹介しましょう。

「目の不自由な人が担当していたおかげで、鍼灸は日本で独自の発展を遂げました。江戸時代の盲目の鍼灸師である杉山和一は、細い管の中に鍼を入れて治療する、管鍼法(かんしんほう)という世界でも珍しい日本独自の技術を生み出しました。(中略)おかげで日本はどの国よりも繊細で、微妙な鍼灸治療ができるようになりました。」

おっと、出ました杉山検校のお話!
以前に、このブログでもご紹介してましたよ。
杉山検校の記事へ

「管鍼法」は、まず鍼を鍼管という管の中に入れた状態で治療点に置きます。
管鍼法の様子 透明な管の中に鍼.jpg

位置を決めたら、鍼管から5mmくらい出ている鍼の頭を指でトントンと軽く叩きながら治療点に刺します。
管鍼法 鍼の頭部分を軽く叩く.jpg

次に鍼管をとって、鍼を目的の深さまで送り込むように⼊れていきます。
管鍼法 管をはずし鍼を目的の深さに.jpg

以上、管鍼法の簡単な解説でした。
(この解説は、当センター教務課教官の監修・協力のもと作成・撮影したものです。)


さて、「日本の鍼灸」の解説を続けて聞いてみましょう。

「現在、鍼灸治療は世界的に広く行われています。フランスやドイツでは鍼灸治療をする医師が何万人もいると言われています。」

「日本の鍼灸は、自律神経の異常がもたらすいろいろな症状を改善するのが得意。」

「もう一つ、痛みの改善に効果が高いことが、日本の鍼灸の大きな特徴です。」

「さらに鍼灸は漢方薬と相性がよく、併用すると効果が高まります。そのため、同じ治療者による診立てのもと、患者さんに鍼灸と漢方薬を適用するのが理想的。」

だそうです。

漢方薬を併用するという点は、ちょっと、現時点では治療師が対応するのは難しいんでしょうね。

「しかし、日本の医療のシステムでは鍼だけが分離されてしまい、漢方薬と鍼灸の併用が難しくなってしまいました。(中略)鍼灸と漢方薬を統合させることが、これからの大事なポイントになるでしょう。」

漢方薬と併用できると、たしかにより効きそう。
それがあまり活用できないというのは、もったいない話ですよね。

※ただし、鍼とお灸を併用する技ならあります。
灸頭鍼の様子.JPG
(写真は当センターの授業風景。刺した鍼にお灸が乗る「灸頭鍼(きゅうとうしん)」と言います。これなら鍼とお灸で効果倍増!?)

この本では、漢方薬の話が一番多いですが、鍼灸、あんまマッサージ指圧に関する話も出てきます。

東洋医学の考えにもとづく、体のケアのことなど、非常に基本的なことから、ちょっと変わった話までさまざまな話題が満載です。
東洋医学といわず、自分の健康が気になる方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

本のしめくくりの部分から、またすこし引用します。

「現在、漢方が見直されています。これにはさまざまな要因があります。」
「ひとつは漢方薬や鍼(ハリ)の効果が科学的に証明されたことでしょう。特に現代医学ではなかなか有効性が認められなかった難病で、優れた有効性が認められています。」
(中略)
「今後は漢方の薬による治療効果だけでなく、漢方特有の健康観や哲学が大切になります。本書でもたびたび言及してきた『未病』や『摂養(セツヨウ)』という概念により患者と医療者両方の意識改革を行わないと、医療費の節減や病人の減少にはつながりません。」
(「あとがき」から)
「漢方では診察するときに特別な検査をするのではなく、とにかく自分の五感を駆使して患者さんに接し、患者さんの不調や悩みを聞きだして治療の糸口を見つけます。食事や生活習慣にまで立ち入って、患者さんの自己回復力を引き出そうと努めるのです。治療の手段も鍼(ハリ)や漢方薬というマイルドな効き目のものですが、漢方では西洋医学が失ってしまった『人間と人間とのふれあい』を尊ぶという、医学の基本が今でも大切にされています。」

わがセンターの卒業生(や、これから卒業していく人たち)も、治療師として、とても大切な役目を担っているんですね。ぜひ、がんばってほしいと思います。

丁先生のさらに詳しい解説を読みたい方には「東洋医学のしくみと治療法がわかる本」(丁宗鐵著、ナツメ社)などもあります。
東洋医学のしくみと治療法がわかる本.jpg

東洋医学の基本から、症状別の治療法まで、わかりやすく解説されています。
東洋医学のしくみと治療法がわかる本 部分.jpg

by MI

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丁先生、漢方って、おもしろいです(その1) [つぶやき]

「丁先生、漢方って、おもしろいです」(朝日新聞出版)

著者はエッセイストの南伸坊さんと、東洋医学(漢方医学)に造詣が深い、医師の丁宗鐵(てい・むねてつ)さん。
面白く、わかりやすく、東洋医学にまつわる、いろんな話が楽しめる内容です。
丁先生、漢方って、おもしろいです。表紙.jpg

わがセンターの東洋医学の専門家である教官たちだと、
「そんなこと、とっくに知ってるよ」
という話も多いかも。

でも、私のような事務の職員は、東洋医学の専門的なことはまったく知りませんから、
数ページ読むたびに「へー!そうなんだ、知らなかったー、なるほど、おもしろい!」
となります。

感心することしきりなので、あれも、これも、みんなここに書きたいところ。
でも、全部書いてたらきりがないので、とりあえず鍼灸(しんきゅう)に関係する一か所だけ、ご紹介します。
丁先生、漢方って、おもしろいです。部分.jpg

睡眠がたいせつだ、とよく言われます。
その理由のひとつとして丁先生は、昼の活動で損傷した血管の修復が、夜、寝ている間に行われるからだ、と説明します。

そこで南伸坊さんが
「ハイ、わかりました。ちゃんと寝ます。寝ますけど、その、足が冷えたりですね(中略)、なかなか寝つけないことがあるんですよ。」
と訴えると、丁先生は
「じゃあ、鍼(はり)やってみますか?体調が悪い時ほど、鍼灸の効果が体感できますよ」

さっそく丁先生から紹介された鍼灸師に、治療をしてもらった南伸坊さん、

「その日のうちに、お灸とハリをやっていただきました。びっくりしました。全く痛くなく足のヒヤヒヤ感が、ウソのようにとれました。」

うーん、これは相当、鍼とお灸が効いたようですね。
症状や体質などでも効き方は違うんでしょうけど、こうやって一発で効果が出ることも、よくあるように思います。
(体験者は語る。よかったら以下のリンクもご参照ください。)
「腰痛の鍼(はり)治療」の記事はこちら
「腰痛のあはき治療体験記(その1)」の記事はこちら
「腰痛のあはき治療体験記(その2)」の記事はこちら
「腰痛のあはき治療体験記(その3)」の記事はこちら

これで足の冷え性からすっかり開放された伸坊さん。
毎日7時間、しっかり眠れるようになり、すっかり元気を取り戻せたそうです。

「しかしハリの、血流を促す威力! すごいです。ウソみたいにテキメンに出ましたね。おどろきました。」

ここから丁先生による「日本の鍼灸」のちょっと詳しい解説がはじまります。

それはまた次回。

by MI

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南が上の北海道地図 [つぶやき]

北海道命名150周年にちなんだお菓子の事を書いた時に、
パッケージの「南北が逆転した北海道の地図」に疑問がわきましたが、
そのままにしていました。(お菓子の記事はこちら

記事を書いたあとも気になって、歴史に造詣が深そうな同僚に、
「それ以前に、既に北が上の蝦夷地の地図があったのに、
 なぜ、わざわざ上下(南北)を逆にしたと思います?」
と聞いてみたところ、
 同僚1「政府や朝廷を上にしたかったのでは?」
 同僚2「江戸を上にしたのでは?」
しかも、別々に聞いたのに、同僚1・2ともに、
「今でも、列車ののぼりくだりは東京が起点ですよね。」
と言われて、あっ!と思いました。

そうか!
そうに違いない!!

以前の記事に「そもそも地図で北を上にする理由にも諸説ある」と
書きましたが、改めて調べたところ、実は、北を上にする事について、
特に根拠が無いので、諸説「あってしまう」というのが、
正確なところだとわかりました。

私はずっと、地図は北が上で当然と思っていましたが、
当然ではなかったのですね。
地理学的・科学的な根拠がないと知って、びっくりです。

じっさい、東を上にした地図や、
君主のいる場所が上になるように描かれた地図など、
その時々の事情や目的に合わせて、様々な地図が存在するのだそうです。

もちろん、現在の地図が北=上である理由は、ある事はありますが、
「昔むかしに作られた地図が、北が上だったから、踏襲している」
という、ふんわりした説が正解なのだと思います。
「北極星を基準にするから、北を上にした」という説には、
「昼間は星が見えないし、北極星が見えない地域は?」と言いたくなりますし、
「方位磁針を使ったから、北を上にした」という説には、
「では、南が上でも良かったのでは?」と突っ込みたくなりますし…。

ということで、素人考えですが、
・伊能忠敬や間宮林蔵の地図は、「たまたま」、北が上だった。
・松浦武四郎は、地図を「わざわざ」逆転させたのではなく、普通に作った。
という事だったのでしょう。

地図の上は北でなくても良い、というのが常識であれば、
当時、江戸(東京)を上にして地図を考えるのも、当然だったと思います。
松浦武四郎は、明治政府の命を受けて地図を作成していたのですから、猶更でしょう。

前回の記事で、私は、お菓子のパッケージを逆にして、
これでわかりますよねーなんて書きましたが、
20180701hokkaido2.jpg
いやいや、それこそ上下逆転だったのです。

「嵐」の松本潤さんが松浦武四郎を演じるドラマで、この話は出るでしょうか。
本当のところが知りたいので、出て欲しいものですが。
※北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」(19年春放送)

共演者として、アイヌの女性を深田恭子さんが演じる事が決まっているようです。
マツジュンの松浦武四郎、格好良すぎて中身が入ってこないかなァ。
北海道ロケ、函館には来ないんだろうなァ。
また色々気になってきました。

by くろうーろん

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